「もう無理かもしれん」——夜中の布団の中で、スマホに「会社 辞めたい」って打ち込んだことあるやろ。わしはある。一回や二回やないで。検索履歴の一番上に、ずっと居座っとったくらいや。
はじめましての人に言うとくとな、わしは転職を7回した関西のおじさんや。今はキャリア相談士として、昔のわしみたいな顔をした人の話を毎日聞いとる。この記事では「会社辞めたい」の正体を部品レベルまでバラして、辞めるか耐えるか以外の三つ目の道を一緒に探す。5分だけ付き合うてな。
「会社を辞めたい」のに辞められない、その正体
わしが会社員やった頃、どうしても飲み込めへんかった光景があるんや。隣の島の50代の先輩が、午後になると決まって船を漕いどる。会議中に、堂々とや。ほんで、その人の給料は、必死で手ぇ動かしとるわしより、ずっと上やった。理由は一つ、長うおるから。年功序列っちゅうやつやな。
その現実を毎日見せられながら、わしがやっとった仕事はというと、マニュアル通りに右から左へ流すだけの作業。自分の得意も、個性も、一ミリも要らん。誰がやっても同じや。その二つが重なった朝、電車の中でふっと「もう無理や」と声が漏れた。ほんで、辞表の下書きを書きかけた夜、手が止まってん。
「わし、この会社の全部が嫌なんか?」
考えてみたら、違うた。世話になった先輩もおったし、仕事の中身も、憎むほどのもんですらなかった。わしが飲み込めへんかったのは、頑張りが報われへん仕組みと、自分が要らん働き方やった。会社そのものやのうてな
ここだけ標準語で言わせてもらうで。大事なとこやから。
あなたが辞めたいのは、会社そのものではなく「この働き方」である可能性が高い。
「会社辞めたい」っちゅう気持ちは、実はもっと細かい部品でできとる。部品を見んまま会社を丸ごと捨てると、次の会社で同じ部品にまた苦しむことになる。わしはそれをやって7回や。あんたには3回目くらいでショートカットしてほしいねん。
「会社辞めたい」の中身は、だいたい3つに分解できる
キャリア相談で話を聞いとると、「辞めたい」の中身は大体この3つのどれかに落ちる。自分がどれに当てはまるか、読みながら当たりをつけてみてほしい。
原因①:時間を削られすぎている
残業、持ち帰り仕事、片道90分の通勤、休日に鳴る着信。時間の削られ方が限度を超えると、人は「会社が嫌い」と感じ始める。ほんまは「時間の使われ方」が嫌なだけやのにや。
わしの2社目がこれやった。仕事の中身は好きやってん。せやのに終電と休日出勤が続いて、気づいたら会社の看板ごと憎んどった。辞めて次の会社に移ったら、同じ業務内容やのに全然平気やった。嫌いやったんは仕事やのうて、時間の奪われ方やったんや。
原因②:評価と報酬が、実力とつながっていない
さっきの居眠りの先輩の話や。あれがこたえたんは、サボりが許せんかったからやない。どれだけ手を動かしても、給料は「年次」で決まっていて、自分の頑張りとは別のところにあったからや。頑張る意味が、構造ごと抜けとった。
頑張っても見てもらえへん。声のでかい人や、長うおるだけの人が得をする。心当たりあるやろか。このタイプの「辞めたい」は、環境を変えると一発で消えることがある。逆に言うと、あんたの我慢では解決しにくい。評価制度も年功序列も、あんた一人ではひっくり返せへんからな。わしも、評価の物差しがまともな会社に移った瞬間、同じだけ働いても心の減り方が全然ちごうた。
原因③:自分の得意も個性も、活かせていない
マニュアル通りの作業だけが続くと、人は静かに枯れていく。「これ、わしがやる意味あるんかな。誰でもええやん」——この感覚が積もると、給料や休みに不満がのうても、なぜか毎朝しんどい。
これが3つの中で一番気づきにくい。時間も人間関係も問題ないのに辞めたい人は、大体ここや。休んでも回復せえへん疲れを感じとるなら、疑うべきは体力やのうて「自分が要らんと感じる働き方」のほうや。寝ても治らんのは、削られとるのが体やのうて、自分の存在の手応えやからやな。
辞める前にできる、働き方の分解3ステップ
「ほな、どうしたらええねん」やな。わかっとる。順番にいこか。道具はスマホのメモ帳だけでええ。
ステップ①:「嫌なもんリスト」を10個書き出す
今夜、寝る前でええ。「仕事で嫌やと感じる瞬間」を10個、メモに書き出してみてほしい。
コツは一つだけ。「会社が嫌」「仕事がつらい」みたいな大きい言葉を禁止することや。「船漕いどる先輩より自分の給料が低いと知った瞬間」「今日の作業、誰がやっても同じやと気づいた昼過ぎ」くらい細かく書く。細かければ細かいほど、次のステップが効いてくる。書いてみて初めて「あ、わしはこれが嫌やったんか」と分かることが、ほんまに多いんや。
ステップ②:「会社の問題」か「働き方の問題」かを仕分ける
書いた10個を、2つの箱に仕分けしていく。「この会社特有の問題」の箱と、「どの会社でも起こりうる働き方の問題」の箱や。上司や評価制度や社風は前者、通勤や業務内容や労働時間は後者に入ることが多い。
前者が多ければ、転職で解決する見込みが高い。後者が多ければ、転職しても同じしんどさが次の職場で再生産される。この仕分けをせんまま辞めるのが、転職で失敗する一番のパターンや。7回転職したわしが言うんやから、まあまあ信憑性あると思うで。
ステップ③:動かせるものを、一つだけ動かしてみる
仕分けができたら、「働き方の問題」の箱から一番動かしやすいものを一つだけ選んで動かす。個性が活かせへんのが問題なら、今の部署で「自分の得意が少しでも出る仕事」を一つ、上司に頼んで回してもらう。通勤が削っとるなら週1の在宅を相談してみる。
全部は変わらんでええ。一つ動くだけで、「自分の働き方は自分で選べる」っちゅう感覚が少し戻ってくる。消耗の一番の薬は、休養やのうてこの感覚や。ほんで、動かした結果「やっぱりこの会社では何も動かせへん」とわかったなら、それは堂々と転職を考えてええという証明書でもある。
一人で分解できへん時は、プロと壁打ちするのも手や
とはいえな、消耗しきっとる時に自分で自分を分解するんは、正直しんどい。疲れとる脳みそは「全部嫌や」しか言うてくれへんのや。わしも一番ひどい時期は、メモ帳を開く気力すらなかった。あの状態の人間に「自己分析しましょう」は、正直むごい注文やと思う。
そういう時は、キャリアのプロに壁打ち相手になってもらうのも一つの手や。転職するかどうか決まってへん段階から相談できるサービスやと、ポジウィルキャリア(PR)が代表格やな。求人を紹介する会社やないから、話した結果「転職せんでええんちゃいますか」と言われることも普通にある。無料カウンセリングだけでも、頭の中の棚卸しにはなる。
ただし、正直に言うとくで。無料相談の先の本格的なコーチングは、料金が安うない。無料の範囲で「自分で分解できそうや」と思えたなら、そこで止めてええ。それも立派な成果や。
逆に、もう転職に向けて動く腹が決まっとる人には、迷い相談型より実践型が合う。元リクルート出身のコーチが伴走するGKSキャリア(PR)みたいなサービスやな。迷っとる段階ならポジウィル、動く段階ならGKS。覚え方はこれだけでええ。
まとめ:「辞めるか耐えるか」の二択、誰が決めてん
最後にもう一回だけ言わせてな。
辞めたい気持ちは、甘えやない。あんたの中のセンサーが「今の働き方のどこかが壊れとるで」と鳴らしとる警報や。ほんで警報を止める方法は、建物ごと爆破すること(退職)だけやない。壊れとる部品を特定して、そこだけ直す道もある。直せへんと確認できてから出ていく道もある。二択やと思わされとっただけで、道は最初から三つ以上あるんや。
今日できる一歩は一つでええ。寝る前に、仕事で嫌やと感じた瞬間を3つだけメモしてみてほしい。10個がしんどかったら3つでええ。それが分解の始まりや。
ほな、また。無理せんとな。
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